50歳から一念発起、ワイン造りの道へ転身し辿り着いたベーリーAの遅摘み、理想の完熟葡萄を手に入れる
オーナー兼醸造家の安部正彦さんは葡萄栽培農家に生まれました。葡萄畑のある茅ヶ岳南麓の韮崎は、半世紀前からブドウ栽培が盛んな土地です。 安部さんは葡萄栽培とは無縁の仕事をしていましたが50歳の時に一念発起、「韮崎のブドウは評価が高く、地元で付加価値を高めたワイン生産を行いたい」と強く決意し両親が育ててきた葡萄畑に一筋の光を見出しワインの道へ転身します。その後、山梨大学のワイン科学修士課程で2年間打ち込みワイン造りをスタートします。
夫婦二人で約67アールのブドウ畑を栽培しています。このうちワイン用ブ ドウは約3アールで、3分の2がマスカット・ベーリーA、残りが甲州です。畑違いのところからワイン造りへ転身した安部さんには葡萄づくりとはこうあるべきだという固定概念の壁が低かったのかも知れません。ある画期的な葡萄栽培に辿り着きます。
それは葡萄の収穫時期を晩秋まで遅らせハングタイム(果実が樹に実っている時間)を限界まで長くした遅摘みです。
これにより通常の収穫時期よりも1か月も遅く収穫することが実現し、葡萄の芳香である甘い香りを生み出す「フラネオール」が通常の10倍以上含まれた力強い葡萄を収穫することが実現しました。
デビュー作から最高賞ベスト日本ワインを受賞するシンデレラワイン
これにより初収穫から素晴らしい葡萄を作ることが出来、ワイナリーは最高のスタートを切る事になります。最高の知らせはすぐにワイナリーにやってきました。
少量生産で仕込んだ”アダージョ・ディ・上ノ山”マスカットベーリーA2015が「日本で飲もう最高のワイン2016」にてマスカット・ベーリーAを100%使用したものの中で最高得点を獲得し専門家が選ぶプラチナ賞、愛好家が選ぶ金賞に加え、国産ワイン最高賞の「ベスト日本ワイン」に選出されるという快挙をデビュー作にて達成しました。
さらにデビューから3作目になる2017年ヴィンテージでも日本で飲もう最高のワイン2019にて愛好家が選ぶ赤ワインミディアムボディ部門で又しても金賞を獲得、その素晴らしい品質を証明いたしました。
その後も品質改善に積極的に取り組み、ドローンでブドウの枝を認知して栽培に役立てるという特許を取得。上からブドウ畑(棚栽培)を写真撮影してそこからいろいろな情報を判断し品質改善を行っています。葡萄品種もメルローなどの仕込みにも着手しています。しなやかで旨味ののったワインを生み出すドメーヌ茅ヶ岳、愛好家必飲の1本です。
11,000円(税込)以上送料無料