勝沼の地で自然環境と人間が調和したワイナリーを目指す、くらむぼん
『くらむぼん』という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来
します。人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやり
を童話で伝えた宮沢賢治に共感し、この社名が名づけられました。
勝沼のブドウ畑と自然が両立しつつ、地域住民とワイナリーが協力し合っていく。その中で地域の特産、甲州やマスカットベーリーAが日々の食卓に登るデイリーワインとして親しまれ、和食文化の一端を担っていくことを願いとしています。
勝沼は日本でブドウ栽培が最初に行われた地です。江戸時代に入ると甲州街道を伝って本葡萄(甲州ブドウ)が勝沼から江戸に運ばれ食されていました。勝沼は日川流域の扇状地にあり水はけが良く、甲府盆地に面するため昼夜の寒暖差が大きいのです。そして日本でも有数の日照時間があり降水量の少ない地域のひとつです。
勝沼には独自の気候風土があり、畑それぞれにもテロワール(土地の個性)があります。くらむぼんワインの自社畑では、土地が本来持っている個性をなるべく残そうと、2007年から基本的に畑に肥料を与えず、耕さず、雑草を生やしたまま栽培する自然に即した栽培を行っています。化学農薬や殺虫剤も使わないので、こまめに畑の手入れをし、風通しを良くし病虫害への対策をしています。
もちろん自然に即した栽培なので虫に食べられた葉が所々見られますが、虫を食べる鳥も多く飛来したり、土中には様々な微生物や虫も多く住んでいたり、雑草の枯草が土壌を作ったりしています。甲州ブドウの他にもマスカットベーリーA、カベルネソーヴィニョンやシャルドネも植えられています。
ブドウの風味を多く残した自然な味わいのワインを目指して
栽培兼醸造責任者はオーナーでもある野沢たかひこさん。大学中退後、フランスに渡り、ホームステイ先で出された郷土料理と地ワインの美味しさに感動し、家業のワイン造りを継ぐ決心をしました。 ブルゴーニュで1年半栽培・醸造を学んだのち帰国し、栽培醸造責任者として栽培から一貫したワイン造りに励んでいます。 フランス南西部の自然派ワインに感銘を受け、2007年から自社栽培を、自然農・有機栽培・ビオディナミに影響を受けた自然に即した栽培へと転換しました。
ワイナリーではブドウがワインに変わっていくのを助けてあげるのがワインメーカーの役目と考え、病果を丁寧に取り除き、ゆっくりと醗酵が行われたワインは、無濾過又は最小限の濾過をして瓶詰されま。酵母や樽の風味は、あくまでもワインに奥行きを与える存在として、果実の風味を補う形であるべきと考えています。また、自社栽培したブドウを使ったワイン造りでは、果皮につく土着酵母による醗酵をするなど、より土地やブドウの個性を残したワインとなるように心がけています。
手掛けるワインは2011年にはEU市場への輸出も開始しました。 イギリス、ロンドンで開催された「International Wine Challenge 2014」では辛口の白ワイン「ソルルケト甲州EUバージョン」が銅賞を受賞するなど、世界に通じるワイナリーとして注目されています。
ワイナリーオーナーのファミリーネームの頭文字『N』をブランド名にしたフラッグシップワインシリーズ。天然酵母で醸造した、くらむぼんワインのコンセプトである「自然な味わいのワイン」を体現したスペシャルなワインです。
11,000円(税込)以上送料無料